椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニア

 それでは、腰痛の外科的要因の筆頭とも言える「椎間板ヘルニア」について考察していきます。

 

 椎間板ヘルニアは、男女や年代を問わず、かなり広い層で罹患率が高い腰部疾患です。しかし、やはり特に多いのが、20代から30代にかけての男性であるとされています。これは、それだけ重労働をすることが多い年代であるということが最大の理由として挙げられます。女性お場合、20代の罹患率が高いと考えられていますが、これは、10代後半から激しいスポーツを経験してきたことが発症のトリガーとなっているようです。

 

 一般に、椎間板ヘルニアは「腰椎」の劣化・損傷もしくは「頸椎」の劣化・損傷が原因となるとされています。罹患者数が多いのは前者の「腰椎型ヘルニア」のほうです。

 

 椎間板ヘルニアのことを「ぎっくり腰」と表現する人もいますが、「椎間板ヘルニア」は、その症状が明確に定義されているのに対し、「ぎっくり腰」は定義が明確になっていないことから、両者がまったくの同一疾患であるとは考えにくい部分もありますが、「椎間板ヘルニア」が原因となって「ぎっくり腰(突然腰部の激しい痛みに襲われる症状)」を発症することは十分に考えられることです。

 

 一般に「ぎっくり腰」は「クセになりやすい」と言われますが、椎間板ヘルニアが原因でぎっくり腰を発症しているのであれば、それは確かに正しいと言えます。しかし、別の要因でぎっくり腰を発症しているのであるとすると、それは早期に原因を特定する必要があると考えるべきです。